【完】初恋
『ほら』
突然出された手。
あたしは首をかしげる。
「手相見てほしいの?」
『バカかよ。』
「だから拓真よりは…」
『あー分った分った』
もうホントに何なの?
『お前また迷子になりそうだから手ぇ貸せって言ってんの!』
「…え?」
『さっさとよこせ!』
そう言って拓真はあたしの手を握る。

ドキッ!

『さっさと行くぞ。』
「ぅ、うん。」
きっと今あたしは顔が真っ赤だ。


拓真…あたしはあなたが大好きです。


好きでいても…いいよね?
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