【完】初恋
『お前爆睡だったな』
「え?」
『1時間ごとに様子見に来てたけど俺にまったく気付かねぇし』
「ぇ、寝顔見た…?」
『あ?見たけど』
な、なんかハズイんだけどぉ!!
「…」
はぁとため息をついて拓真はこう言った。
『変じゃなかった』
「…へっ!?」
『寝顔…別に変じゃなかった。だから安心しろ』
な、なにを言い出すの?
『…可愛かったんじゃねぇの?』
ナニソレ…
どくんと心臓が大きくはねる。
そんなこと言われたらあたし…


期待しちゃうよ…?

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