【完】初恋
『ん?怜奈!』
拓真は立ち止まり、あたしに手を振った。
あたしもふりかえす。
「ぁ…」
外に西村先輩と沢田先輩がいた。
なにしてるんだろ?ん?2人ともニヤニヤしてる。
手に石持ってるし…。
一体―…!!
嫌な想像が脳裏に浮かぶ。
「拓真!!」
あたしは拓真の元へ駆け寄った。
あたしが駆け寄ったと同時に先輩たちは石を投げた。
ダメ、拓真に当たっちゃう!!
想像と同じようになっちゃう!!
「拓真危ない!」
パリーン!!
ガラスが割れ、破片がふりかかる。
ドサッと倒れるあたしと拓真。
「「きゃー!!」」
『いってー…。怜奈大丈夫か?…怜奈!!』
拓真をかばい、拓真の体の上に乗っているあたしの体から血が流れた。


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