【完】初恋
side拓真


怜奈が俺の前に来て、俺を抱き締めたと同時にガラスが割れた。
怜奈が倒れて、俺は怜奈をかばうように下敷きになった。
目をあけたとき、血の気が引いた。
俺の上にいる怜奈から…血が流れていた。
『れ…な?』
いくら呼んでも返事がない。
体を揺すっても起きない。
『怜奈!!怜奈起きろよ!!』
玲奈は目を覚まさない。
『っ!?』
俺は外にいる西村先輩と沢田先輩に気付いた。
まさか…先輩たちが?
俺を狙った??
どうして―…。


俺は今でも…先輩たちを許していない。


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