【完】初恋
「ふっ…ぅ。」
怜奈?
「ぅっ…今まで通りマネージャーできなくなるの?ぅっ。ゃだょっぅ。」
俺はバカだ。なにが
『怜奈は強い』
だよ。辛いに決まってる!!
「ぅっ…ゃだょ―…!!」
怜奈…。
俺はガラッとドアをあけた。
「あ、お帰り!!目にゴミはいってさ…あー痛い。」
『そ…っか。ほら、ミルクティー』
「ありがと」
『あんま無理すんなよ』
俺は怜奈の頭を撫でた。
「ん」
怜奈の目からは涙が溢れていた。
俺はそれを黙って拭った。

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