愛なんて知らない Ⅰ










私はお父さんの時もお母さんの時も

死の意味がわからず悲しくなかった





だから人を平気で殺せたんだと思う






でも今燐が死ぬとなって初めて死の恐怖がわかった







「燐っ燐っ!」




私の目からは涙が溢れる




初めて泣く







初めてはいい事だけじゃなく

悪い意味での初めてもやってきた








「愛美・・・・笑って

お願い、ずっと・・・・」













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