私の体験談
ポチャン・・・ポチャン・・・

「・・・ねぇ、水の音しない?」

姉のその声に私は耳を澄ませた。

ポチャン・・・ポチャン・・・

かすかだが、確かに聞こえてくる。

それも、後ろの方から。

「さっきちゃんと閉めたよね?」

私は姉にそう確認した。

「閉めた。アンタも見てたでしょ?」

姉にそう言われ、私は頷いた。

確かに私も見ていた。

「他に水道があったんじゃないの?」

私が聞くと、

「一つしかなかった。閉めたから覚えてる」

姉がそう答えた。
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