手のひらを空に向けて★ホプスコ編★


「何?それ」


いつもはあまり本を読まない私だから珍しそうにその本を眺めている。




「あぁこれ?図書室で借りたの。空の本。」





「へ〜珍しい。」


「うちだって本ぐらい読むしね♪だから今日返却日なんだすぐ返してくるから待ってて?」



「うんいいよ♪じゃあ教室で待ってるね!」




満面の笑みで私を見た美佳は私の机に座りケータイをいじり出した。




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