君がいた。
初めてだよ。
こんなに楽しい入学式は。
いつもいつも
自分はビクビクしてた。
友達が出来なかったらどうしよう・・・
嫌われたらどうしよう・・・・。
でも今年は違う。
咲がいる。

入学式の話は意外に早く終わり すぐに帰る事になった。
当然の事ながら
私と咲は一緒に帰る。
横に並んで歩くんだけど・・・
「咲、背伸びた?」
「そうかな?」
昔だったらそんなに差はなかったのに。
歩く歩幅も違う。
私は全然追いつけない。
咲は「あ、悪ィ」
そう言って ゆっくり歩いてくれる。
なんかくやしい・・・。
カッコよくなっちゃってさ。
なんか追いてかれた気分だよ・・・。
「・・・、それってありがとって言うべきかな?」
「えっ!!今の口に出てた?」
「思いっきりね。」
私 バカだ。
なんか恥ずかしいよ。
顔が熱くて ドキドキする。
どうして―・・・?
「昔みたいに手繋ごうゼ!」
「は、恥ずかしいよ!!」
「いーから。いーから。」
違う これは恋じゃない。
再会が嬉しいだけ。
楽しいだけ。
だから こんなに
ドキドキって
胸が弾むんだよね・・・・・?
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