キスして☆イケメンな彼
いつもよりも少し大人っぽい香りのした由香里。
私の知らない由香里みたいだった...。
なんてちょっと大袈裟かな?
「えっと、今日...」
もじもじしながら、由香里はゆっくりと口を動かしていった。
「実はッ...」
やっと内容を言い始めたと思えば、急に顔を真っ赤にしてしまった。
「な、何?!」
慌てて私は由香里に駆け寄った。
「無理ッ。恥ずかしいよ」
由香里は自分の顔を手で覆った。
こういうのが、“恋”っていうものなんだろうなぁ。
でも、それは私には不縁なことだけど。
「デートにでも誘われた?」
私はフザけ半分に由香里に問いかけた。
「えぇっ?!」
由香里は慌ててイスから立ち上がった。
「...図星?」