キスして☆イケメンな彼
こういうのをクールというのだろうか?
地味…?
いや、イケメン。
由香里が惚れるのも分かる…けど。
野球部男子だからそれなりにさわやか。
龍之介さまは何もやってないんだっけ?
龍之介さまの方をチラッと見る。
カラオケの曲を一生懸命選択していた。
黒髪が目にかかっている。
あれ、ちょっと前髪長くなった?
触りたい…。
…て!!
おい!私大丈夫か?!
落ち着けー、私。
精神と戦っている私を置いて、由香里は
「さぁくんの隣いっていい?」
大浦智の隣でイチャイチャ!!
「あぁ、うん」
またスマイルを飛ばす。
う、うわぁ!!
また笑顔を飛ばされて(由香里に)、私のメーターはどきゅんどきゅん。
私は1人顔を赤くして頬を押さえた。
すると会話ではない音がした。
「まだ自己紹介終わってねぇよ!」
今から言おうとしていた男子(もちろん名前は知らない)が立ち上がった。
「いいじゃん。ねー」
歌おうとしていたのは龍之介さまで、他校女子へとスマイルを飛ばす。
美人揃いの女子も龍之介さまの笑顔にはイチコロ。
「いいよ~歌って~」
すると金髪の女子…おっと失礼、安藤美咲がテンションを上げる。
今、改めてみると…
みんなチャラい。