キスして☆イケメンな彼
少しテンションが下がり気味だった。
「じゃあよろしくね!」
ようやく安藤美咲が座り、他の女の子が自己紹介をし始めた。
「ん…?」
由香里が私の席の隣に来て座った。
優しく私の手を取った。
そうして少しの間、黙った由香里。
「…由香里?」
私は小さな声で聞いたみた。
そのとき少しだけ、少しだけだけど力が強くなったような気がした。
「あのさ…」
ちっちゃく、他のメンバーに聞こえないくらいな声で言った。
「うん…?」
由香里が深刻な顔をしているのに気がついた。
少し戸惑ったけど、焦りはない顔をした。
全然今から由香里が言う言葉なんて予想つかないけど。
でも、由香里がそんな顔をするなんて…。
わからない。
他のメンバーは私たちの行動には気づいてないみたいだった。
さっきと同じような感じで進んでいた。