キスして☆イケメンな彼
私は占いを信じて馬鹿にされたことがあった。
前に赤い糸を本気にして呆れられたことがあった。
でも今も信じてるし、本気にしてる。
『運命』ってことばも好き。
私は捜しているんだ。
でも、きっとこの感情は違う。
運命なんかじゃない。
「龍之介さまは…違うよ」
違う。違うんだよ。
私とは世界が違いすぎる。
話せたことも奇跡に近いんだ。
だから…
「欲張らないよ」
ふと視線をそらして由香里を見た。