キスして☆イケメンな彼
「隠し事なんかしてないよ。由香里」
「疑っちゃってごめんね。幸乃」
もろくて繊細な由香里。
分かってたつもりだったけど、
気づけてあげられなかったね。
「2人とも、迷惑かけてごめんなさい」
私と由香里は2人に謝った。
「いや…ケンカしてないんなら別に構わねぇけど」
「あぁ、まぁな」
仲を取り戻した私たちと、
私たちのせいで仲を壊しそうになった龍之介さまたちと、
また楽しく騒いで歌っていくこととなった。
少しして由香里が私の隣に来て
「…叩いちゃってごめんね」
って耳元で呟く程度に言った。
「うん。大丈夫」
優しく笑顔を浮かべる私。
「痛くなかった?」
「びっくりしたけどね」
そういってお互い笑って見せる。
私、もっと由香里のこと
信頼できるようになったよ。