キスして☆イケメンな彼
周りからの視線が痛い。
特に、男子生徒からの...。
由香里は肌も綺麗なうえ、髪もサラサラで。
スタイルもいいし、二重のクリクリした瞳。
女の子なら誰でもなってみたいと思う、女の子の代表だ。
「いいよねぇ?」
私の手をぎゅっと握り締める。
え、え、えぇぇぇええぇぇ......。
友達のお願いでも。
友達の、お願い、でも。
「メンバーみんなカッコいいよ?!」
「えっ!?」
私は伏せていた目を上げた。
「イケメン5人よぉ?」
由香里は指を5本立てた。
くっ、くそぉ...。
面喰いなことを知っている由香里だから言えること。
「学年1イケメンもいるのッ」
う、嘘?!
話す機会さえないあの彼と...合コン?!
逢えるか分からないあの彼と...合コン?!!
いつも女子に囲まれているあの彼と...合コン??!!
「行かない。なんて言わないでしょー」
由香里はニヤニヤしながらいった。
「でも、私初めてだしッ...」
「合コン?」
「うんッ...」