キスして☆イケメンな彼
なんと美咲は龍之介さまに
「行っていい?」
と潤んだ瞳で言ったのだった。
私はさすがにこれはまずいんじゃないかって思った。
ちょっと額から落ちそうになる汗が、
私を落ち着かせないように
急かしているように思えてならなかった。
龍之介さまは一緒に行きたくはないのか分からないが、
グラスだけ貸してくれれば行くよ。
という感じな会話をしていた。
これで引き下がってくれれば、
恋敵としては有り難い。
しかしそんなことで引き下がる美咲でないことは
周りの人みんなが察知したと思う。
結局会話的に一緒に行くことになったみたい。
すると、龍之介さまがこちらをチラッと見た。
ドクンと胸が揺れた。