キスして☆イケメンな彼
行きたくないといったら嘘になる。
正直、めちゃくちゃ行きたい。
逢えるものなら逢いたい。
でも、今まで無理だと思って諦めていたから。
「大丈夫だよッ。私も3回目くらいだから」
さ...3回目?!
私が知らない間にそんなに行ってたの?!
由香里...可愛いし当たり前かぁ。
そ、当たり前。
それでも少し嫌かも。
「わかんないことあったら私に言って」
さっきとは立場が逆だ。
私は、たった一言『イケメン』に釣れられてしまった。
「わ、わかった」
とまどいながらも私は答えた。
「了解ッ。みんなに伝えておくね」
ニコニコしながら由香里は携帯電話を手にとった。