キスして☆イケメンな彼
「んー。2年B組、B型…
んまぁ、そんな感じです」
と、金色に近い茶色の髪を触った。
「えっと、質問とかありますか?」
付け足しのように言った。
すると、獲物を見つけたかのような目をした純平が立ち上がった。
「しっ…身長はいくつですか?!」
立ち上がった純平、立っている浅野恵。
…そんなに変わらない背丈に
俺は、
笑いを必死にこらえた。
「んー…168くらい?」
と、カッコイイ笑みで答えた。
純平は、ぎょっと目を見開いて
ポスっと力が抜けたように座った。
「おいー。純ちゃーん」
敦が駆け寄る。
純平は魂の抜けたような顔で、
「…俺の、初恋…終わったなり…」
今にも消え入りしそうな声で言った。
幸い、浅野恵には聞こえていなかった。