キスして☆イケメンな彼
浅野恵は自己紹介が終わると、
手元に置いてあったグラスを手にし、一気に飲み干した。
よほど緊張したのだろう。
うっすらと頬が赤くなっている。
キツそうな顔してるから平気だろうと
勝手に思ってしまっていた。
人は見た目で判断してはいけないなぁ、と反省。
私は赤堀純平と浅野恵を交互に見た。
背は…あんまり変わらない。
顔は整っていて、白い肌。
誰もが羨むスタイル。
私はジィーっと見つめていると、
パッと浅野恵と目が合ってしまった。
慌ててそらそうとする私は他所に、
浅野恵は素敵な笑みを浮かべて話しかけた。
「はじめまして」
と。
少し近づいた位置に来ていて、
さっきよりよく顔が見える。
思っていた程メイクは濃くなかった。