キスして☆イケメンな彼


「あ、うん。全然オッケーだよ。むしろ歓迎するって」


携帯電話を片手に由香里はいった。


そりゃ、そうでしょうね...。

『可愛い』といえばノるでしょうね。


あぁーぁ...。


合コンいったときにため息つかれたらどうしよう。

嫌だなぁ~...。


急に不安が襲ってきた。


「じゃ、他の男子にも電話するから」


そう言ってまた携帯電話を開いた。


RRRRR.....


ブチッという音がしてようやく相手が出た。


「あッ出た」

そういうと少し私から由香里は離れた。


「ねぇさぁくん?」


さっきとは明らかに違う。

ちょっと甘めな声がほんのり聞こえる。


あだ名の“さぁくん”だけでは誰だか分からない。


でも、由香里の甘い声からしてかなりのイケメン(?)じゃないかな。


「決まったよぉ。そそ、合コンの」


すんごいため口。

同級生?幼なじみとか?


「うん。かなりの美人よぉ~」


またお世辞?!
聞こえてるよー!!


「じゃあねッ」


ピッと音がして話が終わる。


もしかして、そのイケメンたちは...

みんな面喰い?!


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