キスして☆イケメンな彼
勢いで歌えるなんて言っちゃったけど…、
龍之介さまとデュエットなんて…!!
嬉しくて倒れそうなのと、
緊張と恥ずかしさで倒れそうなのが合わさって
クラッとする。
気がついたら龍之介さまが隣にいた。
「わ、龍之介さま…ッ」
「ほら、始まるぞ。幸乃ちゃんはハートね」
私の顔をチラッとみて、ニッと微笑んで字幕に視線を移した。
「あ、はい!」
なんだかもう嬉しくて、少し話しただけなのに満面な笑みになっちゃって、
変態って思われてないかなって不安になるのに、
…ホントに嬉しいの。
最初はハートとスペードが同時に始まる。
「「『好き? キライ? イヤイヤ! HEY!』」」
あ、忘れてた。
これ、アニソンなんだった…。
さっきとは違う恥ずかしさが込み上げてきて、
赤面した。
隣を見ると、
ノリノリな龍之介さま。