キスして☆イケメンな彼
好評と不評 龍之介side
マイクを机の上に置きながら、
ホッと一息つく俺。
そんな俺の隣に茶化すように座ってきたのは、敦。
肘で俺を押しながら、
「おいおい~、いい感じじゃんかよー」
俺は無視するようにグラスに手をかけた。
「ねぇどうなの? 龍之介クン」
コイツ、ふざけてんな…。
俺はグラスの中を飲み干してから
敦を見て言った。
「幸乃ちゃんに失礼だろ」
好きでもない男に勘違いされたら
可哀想だろうよ。
「なんだよ。つまんねぇの」
つまるもつまらないもないっての。
人の恋を弄びやがって。