僕のシャツ
そのちょっぴり不思議な出来事があったのは2時間目の算数の時間。
僕はぼーっと窓の外を見てたんだ。
特に何かあるわけじゃないけど、なんとなく空を見てたんだ。
そしたら先生が
「……はい。さて、リンゴとみかんはあわせて何個あるでしょう。…翔太くんわかる?」
って僕に聞くんだ。
どうして僕に聞くの?
何個あったっていいじゃないか。って思ったけれど口には出さないよ。
僕は静かに机の横に立ち上がった。
「えっと…」
「10個です!」
!?
そういきなり、僕から僕じゃない誰かが答えたんだ。