キミと私の特等席
てにすぼーる
「拓也せんぱあ~い」

「きゃー!シュート決めたあ♪」

「ちょっと、沙季?見てた?拓也くんのシュート!」

放課後。
学校のグラウンドに沢山のギャラリー。
女子の黄色声が響き渡る。

「さーきってばあ!」

「あ、ごめん」

私は小川沙季(オガワサキ)。
高校2年生。部活はテニス部。

「ったく~ほんと沙季って拓也くん興味ないよね!」

そう言って私に悪たれついてるのは後藤菜月(ゴトウナツキ)。

「わるかったね~」

私は菜月の言うことを流して水を飲んだ。
< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop