姫様ご機嫌いかが??
「うぅ…そうだよぉ」
もう一度聞くと林檎は泣きそうな顔をした。
さすがにこれ以上言うと泣くなぁ。
でも、これは聞いとかねぇと。
「なぁ、真珠?」
まぁ真珠にしとくか。
「で、あいつ信用できないとか、8回警告したとか13回警告したとか言ってたけど?」
「あぁ…言っていいの?これ。」
真珠は樹音に聞く。
「んー?いーんじゃない。」
…。
テキトーだな…
「そう?なら言っちゃえー!!」
しかもテンションたっけーなぁ。
「林檎ちゃんは、すぐに男を信用して騙されちゃう癖があります。」
あぁ…なるほど。
てか、それ癖じゃねぇだろ。
「過去に何人くらい?」
「そうねぇ…私は高校生になってからしか知らないけど、ざっと7人?くらいかな。」
えーっと、
現在の季節、春。正確には5月半ば。
2年生になってから2カ月たっていません。
1年生、全部で12カ月。
つまり、13ヶ月で7人っつーことは…
俺は頭の中で計算してみる。
「あ、計算してるよ。やっぱするよねぇ?でも計算するって何気失礼。」
真珠がなんか笑いながら言ってるけど無視。