姫様ご機嫌いかが??
一通り話題も終り、ふと時計を見るとなんと5時間目が後5分で始まる時間だった。
「うわっ。やっべー!?」
「??どうしたの??」
林檎が聞いてくる。
「後5分で5時間目はじまんだよ。俺、次数学だからサボれねぇんだよ。」
「あ、ホントだ。じゃあ教室帰る?」
「あぁ、んじゃあな。」
「うん。」
「おい、お前ら!!俺教室戻るから!!」
一応真珠たちにも声を掛けておく。
「え?あ、わかった。それと今日のことは口外禁止だからねー?」
「わーってるよ。言わねーって。」
俺は、教室に向かって全力疾走した。
ついでに言えば、俺はもうあの5人にかかわることもないだろうと思っていた。
だが、運命の神様はそう甘くはないみたいだ。
あろうことか、俺はあの5人に気に入られてしまったらしい。
しかも俺のお気に入りの場所が屋上だということも知ったらしく毎日のように昼休みは屋上にやってくる。
おかげで、俺は5人のファンクラブから睨まれるようになってしまった。
あぁ、うらやましがられてもいるか。
でも、そんなにあの5人と付き合うことがいいとは思えない。
あの5人めっちゃわがままだし。
とにかく不幸な俺は毎日あの5人のわがままに付き合わされているのである。