姫様ご機嫌いかが??


「そう!!オベントウ!!すごくおいしそうネ♪」

ニーナの目がキラキラ輝いている。

それはもうこれ以上ないくらいに目が弁当食いたいですって言っている。

「……食べてみるか?」

「エ!?イーの??」

「あぁ、ほれ。」

俺は、たまたま爪楊枝を持っていたので、それに卵焼きをさしてニーナの口に放り込む。

「ン―!!すごーくおいし―ヨこれ!!」

「そ、そうか?……このハンバーグも食うか?」

「!!食べル―――!!」

「ほれ。」

「-----!!おいシ~❤」

「……サンキュ」

褒められると悪い気はしないよな。…誰でも。

しかも、自分で作ったのならなおさら。

「ん?サンキュー?…ねぇ奏哉、この弁当誰が作ったの?」

自分の弁当を褒められた余韻に浸っていた俺に、真珠が聞く。

どうもお礼を言ったことに疑問を持ったらしい。

細かい奴だな。

「誰って…俺だけど。」

別に隠すようなことではないので、俺も正直に答える。

すると、

「へー…って…

「「「「「エーーーーーーー!?」」」」」

真珠の声に重なって5人が一斉に、しかもいきなり叫び始めた。

「っ…!?な、なんだよ、うるせぇな!!」

いきなりの叫び声にびっくりした俺も怒鳴り返す。

「だって…だって…」

真珠はまともに喋れなくなってしまったらしい。

そろそろ末期症状出だしたか?



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