金髪王子は甘々狼。
番長さんは、さっきから1人でなにか話している。でも、私はなんで手を繋いでるのかで悩んでいる。
番長さんに、手を差しのべられて立ったのはいいけど…なんでこのまま繋いでるの!!番長さんは、手を離してくれないし~~!!
「番長さん…なんで手繋いでるの??」
「あ?成り行き成り行き♪なに?この繋ぎ方じゃ物足りない?なら指絡めてやろっか?」
番長さんはニタニタして、指を絡めようとしてくる。
「やめてよ…」
私の顔は、たこみたいに真っ赤。男の子に免疫ないの知ってるくせに、なんなの~!!恥ずかしいよ…
「ハハッ、超おもしれぇ指絡めるなんて、冗談に決まってんじゃん!ほら、離してやるよ」
手を離されてからも、俯いていると番長さんがまた意地悪してきた。
「なんだ、やっぱし手繋ぎてぇの??」
「違うよぉ~!!怒ってるだけ~」
「あっそ、オレこっちだからじゃあな。電話したらちゃんと出ろよ?逃げんなよ」
そう言って、手をひらひらさせ階段を上がっていった。
これから私、どうなるんだろ…?