金髪王子は甘々狼。



「そっ!!可愛いなみちゃんには、いい事教えてやんよ」



ば、番長さんが可愛いだって!!なんか、うれしいよーな…うれしくないよーな…



「って…いい事って??」



番長さんはニヤニヤして、私を人に見えない影に連れて行った。



「へ?!ちょっ番長さん!?」



しっ

っと言って、自分の頭に手を掛ける番長さん。



いったい何をしてるの…??



ガバッ





そして、番長さんは勢いよく頭から何かをとった。



「えっ……??」



驚いて頭をみると、いつものサラサラそうな黒い髪じゃなく、キラキラに光った金髪が現れていた。



うそ…えっ??これ番長さん…だよね。

金髪って怖いイメージだったんだよ??だけど番長さんは……なんか輝いちゃって見えるよ??



「どーだこれ。オレの素の髪」



かっこいい!!やばい!!って言いたいんだケドぉ…そんなこと言ったら調子に乗っちゃうよね…。





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