金髪王子は甘々狼。

◎お兄ちゃんと番長さん




「あー…、いいんじゃない??」



番長さんは不満そうな顔をして髪をいじりだした。



「…それだけなん??なんかもっとねーの。カッコいいとかさぁ」



「ないんだけどね??…なんか見たことあるの。その金髪」



ほんとのほんとにちょっとなんだけどね??見覚えがあるの。



「…なんだよそれ。金髪のヤツ、みんな一緒に見えんじゃね??」



「えっ!?違うよぉ…ほんとに、ちょっとだけ見覚えあるんだからね??」



ほんとか~??

と笑いながら聞いてくる彼。



でも、なぜかすぐに金髪をまた黒髪ウェッグで隠した。



「…なんで隠すの??」



「あっち見ろよ。邪魔者の登場だぜ??」



番長さんに言われ、学校の方を見ると、あっちゃんがニコニコ笑顔で正門に走ってくるのおが見えた。





「は、早く行かなきゃ!!じゃあね番長さん」



「あぁ。オレもつばさをからかいにでも行こーかな??」



中島くん…お気の毒に。





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