金髪王子は甘々狼。



私ってなんで、こんなにバカなんだろ…



番長さんとの約束、忘れるなんてっ!!





私は、自分に文句を言いながら正門まで走っていった。



やっぱり、不機嫌そーな番長さんが門にもたれて立っていた。



うっ……。話し掛けづらいなぁ…っでも!!お出掛けのためっ



「ば、番長…さん??」



思った通り、鋭い目でギロッと睨まれた。



こわっ…さすがヤンキー。



「おせぇんだよ。バカ」



きゃーーー!!めちゃくちゃ怒ってるぅ

とりあえず謝ろうかな??



「ごめんなさぁい…」



「何してたんだよ。オレは人一倍、短期なんだぜ??」



顔は笑ってるケド、目は笑ってないよぉー!



「た、短期……。あの、ちょっと考え事してて…遅くなっちゃった」



「考え事ぉ??なんだそれ」





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