金髪王子は甘々狼。
◎初恋の男の子
それから、お兄ちゃんから全部、話を聞いた。
話を聞いてみると、番長さんの頭を見たことがあったことや、ロコが懐いてる意味も分かった。
小さいころ、家が隣同士で仲がいい男の子がいた。その男の子と私は、いつも一緒にいて、ほんと仲がよかったらしい。
でも、親の転勤が決まって私が引っ越すことになり、あの夢のような別れをした。
その男の子は、私の初恋で初めての両想いの相手だった。
そして、その男の子が番長さんだという事。秘密にしてたのは、覚えてないと思ってたかららしい。
「えっと、じゃあ番長さんは知ってたから、私に声をかけたの??」
「…あぁ。理由はほかにもあるけど…それは、明日の昼休み屋上にきたら言う。」
屋上……か。その時に私も告ろうかな。