金髪王子は甘々狼。
私が、『あなたこそ…誰?』と聞くと、驚いたように目を大きく開いた。
「えっ…何、知らねーの?」
…なに、この人知らなかったら変??
「うん」
男の人は、『マジかよ、この学校でオレの事知らねー奴いたんだ』とつぶやいた。
「アンタは?名前なに」
「えっ、教えなきゃダメ?」
「教えろよ」
男の人は、ウザったい顔をして名前を聞いてきた。
ていうか、そんな顔するなら聞かないでって思わない?
「…うーん」
「何、迷ってんだよ」
「普通、聞く前に名乗らない?」
男の人は、急におなかを抱え、大笑いしだした。
「おもしれぇ!お前、オレの事マジで知らねんだ」