金髪王子は甘々狼。
「アンタ、海野なみなの?」
「う、うん…」
番長さんは、急に真剣な顔をし何度も何度も『海野なみ…』と言ってきた。
「な、なにか?」
「なんもね!まっここで会ったのも何かの縁かもな!!アドとケー番教えて」
アドとケー番!?今会ったばっかなのに???
「ほら早く」
私が、教えようか迷っていると手元にあったケータイをヒョイッと取られてしまった。
「あっ!返して」
「そーしんっ!!っと、オレからメール来たらすぐ返信、電話来たら即出ろよ?番長からの命令」
ケータイのアドレス帳には、*お前の王子(ゆさ)*とメモリが多されていた。
「王子なの?!しかも命令って…!!出ないよ」
「出なかったら、お仕置きな」
お仕置きなんて!!どっちにしろ私には不利じゃん…番長さんから何かきたら逃げようかなぁ?
「逃げんなよ」