金髪王子は甘々狼。



なんか番長さんは、すごく喜んでいるみたい。



本当、なんで私なんだろー…。番長さんの考えてることがわからない。



「じゃあね私、教室もどるね」



「待て!なみ、お前何組だ?」



勝手に、なみって呼び捨てされてるぅ~!!私の苦手なチャラ男なの!!??



「ちゃ、チャラ男?」



「は?俺がチャラ男って…相当、男に免疫ねぇーのな」



むっムカァ~~~!!やっぱし苦手ぇ…



「そうだもん、男の子に免疫ないもん!」



「んな怒んなって!悪かった…ごめんな」



「うん…いいよ」



一瞬の緩みで、へへと笑った私。番長さんは、そこを見逃してくれなかった。



「へへって笑うぐらい嬉しいなら、なみってよんでやるよ」



「なんでそうなるの!!」



「ハハッいいじゃんいいじゃん」



っで、何組なん?と気楽に聞いてくる番長さん。



「もうー、しょうがないなー!2年2組」



「2年2組ってぇーと、つばさいるんじゃね?」



番長さんは、そう言って立ちあがった。そして私に手を差し伸べた。



「ほら、手」



「あっうん。クラスにいるよ、中島くんでしょう?」



そいつそいつ!と言って、私の手を握ったまま、2人で屋上を出て行った。





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