小悪魔な君に天使のキスを

〔会いたくねぇ?〕

そんなメールが柊樹から来て、、、

私は、迷わず返信した。

〔会いたい〕


それから、初めて柊樹から電話が来た。


『沙夜、、?』

「柊樹?」

『俺に会いたい?』

「…会いたい」

メールだと、簡単だったんだ。

でも、柊樹の声がカッコよくて、声が掠れて、、、

それでも、答えは1つしかなかった。


会いたい


『よし!前に会った所に、明後日の放課後に来いよ。俺、沙夜の学校の放課後の時間分かるからさ』

私は、2つ返事で答えを出した。

「うん!」

『じゃあなっ、沙夜』

柊樹に呼び捨てにされる度に、胸が疼いた。

好きだよって伝えたくなった。


、、、そうなんだ、私は柊樹が好きなんだ、。


〔明日すげぇ楽しみ☆沙夜の顔、久し振りに見るからなぁ〕

そんなメールが届いて、ドキッて胸が大きな音を立てた。


柊樹も私と同じ気持ちだって思っていいんだよね?

私に会いたいって思ってくれてるんだよね?

柊樹を信じていいんだよね?


柊樹のことを好きになっていく度に、柊樹を疑いたくなる。

でも、私に柊樹を疑えるわけはないし、第一、柊樹はどこからどう見ても好青年だった。

それに、そんなことを思っている今も、不覚にも柊樹をどんどん好きになってる。

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