小悪魔な君に天使のキスを
柊樹…
私はアナタに恋をしました
初恋を、しました
この気持ちは、いつ伝えていいですか?
好き、の1言が、言えない。
でも、誰よりも柊樹を愛してるって、それだけは誓えるよ、、。
次の日、前に柊樹に助けてもらった所に行くと、、もう、柊樹はいた。
「柊樹…くん!」
メールだと呼び捨てにするのは簡単なのに、顔を見ると、途端に恥ずかしくなった。
ねぇ、これが恋って言うの?
「沙夜、、!」
「待った?ごめんね」
「大丈夫だよ」
そう言って、柊樹は鞄をあさり始めた。
「どうしたの?」
「んー?…あー、これこれ」
柊樹は顔を上げて、ニコッと私に微笑んだ。
その柊樹の手には、ペンダントがあった。
「あ…それ」
「うん、この前に沙夜がナンパに会ってた時、落としてた」
そのペンダントはお母さんの形見。
えっと、、
毎日、肌身離さず持っている。
だけど…
あの日、チャラい男たちにナンパされた日は、、、私、付けてなかった、よ、ね、、?
でも、通学路とかに落ちてて、拾ってくれたのかな?
ペンダントの写真見て、私の母親だって分かったのかな?
私は、それから、柊樹と色んなことを話した。
後ろから、あの子が見てるとは知らずに、、、。