小悪魔な君に天使のキスを

☆メイside





「メイ、思ったこと、なんでも言って?」

沙夜の声に心が揺れ動く。


いいの、、?

メイの気持ちを沙夜に言ったら…
沙夜の心臓、もたないと思う。

「大丈夫、だから。メイ、言って?」


でも…

メイは、沙夜の目を見た。

「沙夜には、、沙夜には司くんがいるじゃない!


どうして?

どうして優くんなの?


メイは、優くんのことがこんなにも好きなのに。

メイには、優くんしかいないのに。


どうして、司くんがいる沙夜と優くんが…。

司くんがいるんだよ!

沙夜には司くんがいるじゃない!


沙夜は、、、

沙夜は、なんでも持ってるじゃん!」


「ぇっ、、、」

沙夜の掠れた声なんて、耳に入らなかった。


「沙夜には、過去がぁるかもしれない。

でも、

沙夜は結局、助かってるじゃん!

処女を失くしたわけでもなくて、、。


沙夜はなんでも持ってるんだから!

だから、、


優くんだけはメイから取らないで!」


、、沙夜。

ごめんね、、、。


本当は、こんなこと言うつもりじゃなかったんだよ。

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