小悪魔な君に天使のキスを
「司ー?」
「…沙夜」
聞こえてくるのは、間違えなく司の声。
でも、
司がどこにいるか分かんないよ…。
♪~♪
「お呼び出しをいたします~神崎司様、白鳥沙夜様、青木メイさんがお呼びです。いらっしゃいましたら、校舎内本部まで…」
「!いらっしゃいましたら、至急!校舎内本部までおこし下さい!」
放送部員の声を遮った、この声は。
…優くん?
でも。
至急、と言われても…。
私は、司を探さなきゃ。
ん…?
あれ?
今、呼び出されたのって。
メイに、呼び出されたのって。
私と、司…。
2人だった!?
まさか、とは思いながらも、校舎内本部にかけつける。
そこには、笑うメイと優くんと、心配そうな司がいたんだ。
「司っ、、!」
「…沙夜」
司が、私の声に気付いて、私に向かって走ってくる。