天国島
前から走ってきたオバサンに聞いたんだよ
「あの・・私なんか変ですか・・・?」
って
そのオバサンは「天国島」じゃ一番天使と仲のいい人でよ
いつもニコニコ話してくれるオバサンだから訊けたんだろうな
あ?天使に同級生はいないのかって?
そりゃ・・聞いたことがねぇな・・・
まあ、天使の問いにオバサンは
「・・・・・」
ちょっと沈黙してよ、ちょっと目が泳いでよ・・・
いつものニコニコ・オバサンじゃねぇんだな
んで、3秒後くらいに・沈黙としてはけっこうな時間だよな
「・・・あんまり気にしないで聞いてね」
やっと、そんな前置きしてオバサンは言ったんだ
「この頃、天使さんが走る時にね・・・
羽がちょっと・・・走るのに合わせて動いているように
見えるって人が居て・・・」
天使の背中に冷や汗がタラーッて・・・なったんだ・なるよなぁ・・
「みんな、何処かしら滑稽なクセを持ってるものよ・・・
だから、あんまり気にしないでね!」
オバサンが無理に作った笑顔でそう言って走り去った後
天使はもちろん考えた・あぁ・自分が毎晩している事をだよ
「やっぱり飛んじゃイケナイんだ
自分の部屋でも・・・
今まで飛んでたのがバレたらどうしよう・・・
もしかして、もうバレてるの・・・?」
天使は立ち尽くした
罪悪感が両足を固定したみたいになって動けないんだよ
その上に軽い絶望を含んだ風がサラッと吹いてよ
天使はシラッと走り出した
オバサンを追いかけて行ったのよ
もう、天使は全部話そうと思ったんだ
まあ、俺の言葉にすりゃあ開き直ったんだよ
追い詰められたら・開き直る・生きる上で一番重要なテクニックだよな!
あ?そんなの悪質だと?
そりゃ、おめぇに追い詰められた経験がねぇだけだよ・・・
(グビッ)
ふぅ・・・
で、天使はオバサンを追っかけたんだ
全部ゲロって楽になる為によ
ニコニコ・オバサンなら、聞いても誰にも言わないでいてくれる
そんで、神様に代わって赦してくれる
なんてよ、何故だか思っちまって
全速力でオバサンを追っかけたのよ
「あの・・私なんか変ですか・・・?」
って
そのオバサンは「天国島」じゃ一番天使と仲のいい人でよ
いつもニコニコ話してくれるオバサンだから訊けたんだろうな
あ?天使に同級生はいないのかって?
そりゃ・・聞いたことがねぇな・・・
まあ、天使の問いにオバサンは
「・・・・・」
ちょっと沈黙してよ、ちょっと目が泳いでよ・・・
いつものニコニコ・オバサンじゃねぇんだな
んで、3秒後くらいに・沈黙としてはけっこうな時間だよな
「・・・あんまり気にしないで聞いてね」
やっと、そんな前置きしてオバサンは言ったんだ
「この頃、天使さんが走る時にね・・・
羽がちょっと・・・走るのに合わせて動いているように
見えるって人が居て・・・」
天使の背中に冷や汗がタラーッて・・・なったんだ・なるよなぁ・・
「みんな、何処かしら滑稽なクセを持ってるものよ・・・
だから、あんまり気にしないでね!」
オバサンが無理に作った笑顔でそう言って走り去った後
天使はもちろん考えた・あぁ・自分が毎晩している事をだよ
「やっぱり飛んじゃイケナイんだ
自分の部屋でも・・・
今まで飛んでたのがバレたらどうしよう・・・
もしかして、もうバレてるの・・・?」
天使は立ち尽くした
罪悪感が両足を固定したみたいになって動けないんだよ
その上に軽い絶望を含んだ風がサラッと吹いてよ
天使はシラッと走り出した
オバサンを追いかけて行ったのよ
もう、天使は全部話そうと思ったんだ
まあ、俺の言葉にすりゃあ開き直ったんだよ
追い詰められたら・開き直る・生きる上で一番重要なテクニックだよな!
あ?そんなの悪質だと?
そりゃ、おめぇに追い詰められた経験がねぇだけだよ・・・
(グビッ)
ふぅ・・・
で、天使はオバサンを追っかけたんだ
全部ゲロって楽になる為によ
ニコニコ・オバサンなら、聞いても誰にも言わないでいてくれる
そんで、神様に代わって赦してくれる
なんてよ、何故だか思っちまって
全速力でオバサンを追っかけたのよ