冬のための夢
永遠なき出口
電話 守の場合
「うん、分かってるよ、分かってる。だから志望校は下げるよ」
守は携帯を叩きつけたい気持ちに襲われたが必死にこらえた。
4月の昼下がり。
母からの電話。
無理せず、田舎の専門学校にでも進学して、この街で働いて下さい、大方こんなところが本音なのであろう。
電話を無視してコンビニに入ればよかった。
そして、ジャンプを立ち読みして、牛乳と食パンを買ってアパートに戻っていればどんなに幸せだったのに・・・。
守は目を閉じてみた。
そして、あの街の生活を想像してみた。
確に今よりは悪くないのかも知れない。
守は携帯を叩きつけたい気持ちに襲われたが必死にこらえた。
4月の昼下がり。
母からの電話。
無理せず、田舎の専門学校にでも進学して、この街で働いて下さい、大方こんなところが本音なのであろう。
電話を無視してコンビニに入ればよかった。
そして、ジャンプを立ち読みして、牛乳と食パンを買ってアパートに戻っていればどんなに幸せだったのに・・・。
守は目を閉じてみた。
そして、あの街の生活を想像してみた。
確に今よりは悪くないのかも知れない。