冬のための夢
「ゴメン、時間取れなくて・・・」

守は直ぐ様あやまった。

「いいの、気にしないで・・・、でも、模試の結果が悪かったら私怒っちゃうからね!」

「ああ、絶対に頑張る。やるよ!」

「・・・、じゃあね、あ、あの・・・」

雪子は何かを言いかけた。

「どうした?」

「・・・、ん、何でもない。じゃあ、またね」

電話が切れた。

守は携帯をたたみながら、雪子の言いかけた言葉を想像してみた。

しかし、英文読解みたいに読み取る事は出来なかった。

明日にでも復習しよう。守は、とりあえず、雪子の心の読解よりも明日の英文読解の予習を選んだ。

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