冬のための夢
しかし、無情にもスロットのラッキーナンバーは揃わす、電子音のうねりもすぐさま冷めてしまった。

こんな事をたった30分ばかり繰り返しているが、すでに1万円ぐらい使ったのだろうか?。

こんなんじゃゲーセンの方がマシだ!!

忠士は腹の底からそう思った。同時にもうどうでもいいと思った。

真ん中手前の釘を目標に打つのを止め力の具合もデタラメにレバーをひねった。

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