冬のための夢
大講堂から人波に流されながら出て行く。

今日の授業は全て終わった。真っ直ぐ帰って読みけの文庫本を読もう!。
それからそろそろアルバイトも探してみよう。

守と会えなくたって楽しい事はいっぱいあるんだ。

そんな事を思いながら、雪子は正門を出た。 前方には、以前、雪子に何回か声をかけてきた、あのアブナイ男が立っていた。
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