冬のための夢
到着した電車は、とてもこみあっていた。

雪子は少しでも空いている車両と思い見回して見たが、どの車両もギュウギュウに混んでいた。

「夕方じゃしょうがないか・・・」

雪子は諦め、電車の中に乗り込んだ。

電車は動き出す。

雪子は四方から圧される力をかわしながら、吊革を握り締めた。

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