冬のための夢
そんな守にも一つだけ、楽しみがあった。
それは予備校への駅のプラットホームでの事。
忠士との予備校からの帰り道、いつものように、駅のプラットホームで立っていた。
守は予備校の近くの駅に住んでいたが、忠士は1時間程乗った郊外の団地に住んでいた。
忠士はたまに守のアパートに来ては、どの参考書がいいかをずっと語っていた。忠士も相当な受験評論家になっていた。
「忠士、昨日帰ってから何するんだよ」
「お前とは違ってさ、パソコンに英単語学習プログラムをインプットする。これが完成すると俺の計算では45%単語力がアップする」
「完成って、いつできるの?」
守は聞いた。
それは予備校への駅のプラットホームでの事。
忠士との予備校からの帰り道、いつものように、駅のプラットホームで立っていた。
守は予備校の近くの駅に住んでいたが、忠士は1時間程乗った郊外の団地に住んでいた。
忠士はたまに守のアパートに来ては、どの参考書がいいかをずっと語っていた。忠士も相当な受験評論家になっていた。
「忠士、昨日帰ってから何するんだよ」
「お前とは違ってさ、パソコンに英単語学習プログラムをインプットする。これが完成すると俺の計算では45%単語力がアップする」
「完成って、いつできるの?」
守は聞いた。