冬のための夢
時間になっても、こなかったら電話をしてみよう・・・。

しかし、守はふと思った。携帯を変えたら彼女は自分から逃れる事ができるのだ。

何故、こんな当たり前の事に気づかなかったのだろうか?。冷静に考えれば、来ない方が当然だ。電話番号だって、携帯メールだって変えられる。住所はウソを言えばいい!!。

それでも、時間まで電話をするのは、やめてみよう・・・。

何故か知らないが守は彼女を信じてみた。

いや“夢”を見ていたかっただけなのかもしれない・・・。

そして、約束の時間になった。



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