冬のための夢
「えーと、二つ目の質問」

「ハイ、どうぞ」

「また会ってくれる?」

守は簡単に言ったつもりだったが、心臓は爆ついていた。

「それ、脅迫?」

雪子は真剣な顔で尋ねた。しかし、守には彼女の気持ちはわかっていた。 
「いや、ナンパさ!」

「いいよ・・・」

雪子はそう言うと、笑いながら守を見つめた。

もし、時間で区切りを入れるのなら、この瞬間、二人はつきあい始めたのだ。
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