冬のための夢
模試も逃げて受けなかった奴が、
ただ、惰性だけで予備校に来ている様な奴が、
今では彼女持ち?だ。悔しい?、否、違うはずだ。
叫ばすにはいられなかった。
「バカヤロー、俺はお前とは違うんだ。一流大学に入るために今は自分からは女は作らない。お前の様な覚悟じゃ一流校は受かるはずがない!!」

忠士はそう言うと、守を突き飛ばし非常のドアから出て行った。

守は尻餅をついたまま、どうして忠士がイラついているのか考えた。

よく考えたけれども、さっぱり分からなかった。
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