冬のための夢
「本当?」

「最低!」

智子の友達のモデル仲間が身を乗り出して話を聞いている。もちろん雪子も耳を澄まして聞いていた。

「で、どこ行ったの?」

「なんか、ワケわからないサボテン園とかね」

「で、それから?」

「それからって・・・、道路渋滞しちゃっててさ、私もう、シラケちゃって・・・、でさあ、あいつ左手で触ってくるの!」

「えー!!」
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